海外留学のススメとサバイバル術 (2)

2016年8月29日の帰国からあっという間に1年が経ちました。前回は留学開始時に苦労したことについて書かせて頂きましたので、今回は留学中に困った出来事について書き記したいと思います。

1つ目は車に関することです。日本のような美しい舗装道路が普通である国に住んでいると全く分からないのですが、米国ではたとえ自動車専用道路であっても石ころが多数転がっていて、また大きな穴が突然現れることがあります。一般道では雨の後には必ず水たまりが出来ていて、歩行者が泥水をかぶりそうになることはしばしばです。雨が降ったら雨水が自然に路肩に集まるように傾斜が設計されている日本はすばらしいと思います。

そのような米国の道路事情に慣れてきた2年目のある日、州都Raleighの日本語補習校に行った帰りの州間高速道路でのことです。突然ビシっと音がしてフロントのウィンドシールド(日本ではフロントガラスと言いますが)にヒビが入りました。前の車が小石を巻き上げたようです。車専門のガラス屋さんに行くと全部交換とのことで400ドル。。。手慣れたもので1時間ほどで直してくれました。聞くと当地ではしょっちゅうあることで、だからこそ車専門のガラス屋さんが商売として成立するのです。それから5か月、全く同じ状況でまたガラスにヒビが入りました。同じガラス屋さんに持っていくと、アンラッキーだね、でもそのうちいいことあるよ!とよくわからない励まされ方をしました。

2つ目も車に関すること、パンク(米国ではFlat tire)です。ある日愛車の点検をしているとタイヤに何か刺さっているのを見つけました。どうやらねじのようです。抜こうとしたら空気が漏れる音が。。。慌てて差し込みなおしていきつけの修理屋さんに持っていくと、タイヤ交換が必要だとのこと。その1か月前に新しいタイヤに履き替えたばかりだったのですが。修理屋さんにこれは誰かのいたずらだろうか?って聞くと、よくあることだ、ガタガタ道を走らなかったか?小さい穴にタイヤがはまった時に釘やねじが刺さるのはよくあることだぜ、兄弟!みたいなのりで励ましてくれました。

底抜けに明るい南部魂を垣間見ました。

最後はバスです。私の住んでいたChapel Hillには大学がお金を供出して無料のバス交通網が整備されています。職員、学生ともパークアンドライドもしくは自宅近くからバス通勤通学がほとんどです。私の住んでいたところからは直通バスがあったのですが、終バスが20時20分とポスドク研究者には早すぎる時間設定でした。ある日20時10分に研究所前のバス停に行くと接近表示には最終バスは出ましたとのメッセージが、、、。次に来た違う系統のバスの運転手さんに聞いて無線で問い合わせてもらったら、待っている人がいないから出たとのこと。10分以上も前に出発するとは何事!と怒りに震えましたが、仕方なく違う系統のバスでできるだけ自宅に近づいてそこから40分歩いて帰宅しました。同じことが4回ありました。実はそういうことができたのも治安のよい町に住んでいたおかげで、普通のアメリカの町では暗闇を独りで40分歩くなんて命知らずのことなんですが。

まだまだ(今となっては)面白いことがたくさんありましたが、また次の機会に。

 

(つづく) 齊藤亮一